できる人、できない人の差はどこで生まれる?
昨日に続き、
「考える」という行為の質とスピードを高めるメリットについてまとめます。
参考図書:
「 ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」-著:赤羽雄二
できる人、優れた経営者は即断即決
仕事ができる人ほど意思決定のスピードが早い。
そしてその意思決定の質が高くミスが起こりにくい。
私の直属の上司(トップ)も
とにかく意思決定のスピードが早い。
その上理路整然と深い本質をついた意見をすぐに引き出すことが出来る。
自分の職場以外を見渡しても、活躍している人は例外なく
質の高い即断即決ができているのです。
普通の人と一握りのできる人の差はどのようにして生まれるのでしょうか。
その理由は2つあります。
1つ目は「考える訓練の欠如」です。
一つは、前章でも述べた訓練の欠如だ。どうすれば効率よく進めることができるか、素早く考えをまとめ、分析をし、深堀りをし、わかりやすく整理して仕上げられるか、周りを動かして一気に成果を出せるか、という訓練が学校でも会社でもほんとない。
新入社員は、書類の書き方や礼儀作法については教わることが多い。ただ、瞬時に情報を把握すること、問題点を整理すること、解決策を考えることなど、「考える」という基本作業に関してほとんどトレーニングされない。
出来る人と普通の人の差の理由1つ目は「訓練の欠如」です。
そもそも考える訓練ができていないという場数の問題です。
著者の赤羽さんの経験としてマッキンゼーに在籍していた際に、
「仕事ができるやつ」と思われれば先輩から技術の継承が行われるが
そういったコースに乗れなければそのチャンスが巡ってこないので挽回が難しい環境だったそうです。
職場でもやる気がある、仕事ができそう、
そう思われれば成長の機会は会社の方から用意してくれるのでしょうが、
多くの人はそうではないはずです。
会社や先輩、上司から考える訓練の場を提供してもらうことを待つのではなく、
自らその場数を踏んでいく努力が必要になるのです。
さて
できる人できない人の生まれる差のもう一つの理由。
それは「生産性という概念の欠如」です。
製造現場の生産性向上にはどんな会社でも取り組むが、企画書・報告書作成、メールのやり取りなどのデスクワークに対しては、生産性という概念があまり広がっていないし、体系的な努力もほとんどされていない。
製造現場であれば時間あたりのコストを計算することは容易ですが、
デスクワークではそうも簡単にいきません。
自分か費やしたこの1時間の価値は先週と比べて高まっているのか。
見える化しにくいためにどうしても体系的な努力がおろそかになりますし、
改善しようという焦りも生まれにくいのです。
ただ仕事ができる人はこの点についても正面から向き合い
日々改善に取り組んでいるのです。
以上の2つの理由から
できる人、できない人の差が生まれてしまっているのではないか、
ということです。