【思考術】世界一速い問題解決
昨日はナチュラルプランニングモデル
とい思考パターンについてご紹介させ頂きました。
今回は全く別の角度から問題解決をスピーディーに行う思考術をご紹介致します。
ソフトバンクやヤフーで管理職のトレーニングや外部での講演など多岐にわたって活躍されている寺下薫さんのご著書
からそのメソッドについてご紹介させて頂きます。
問題解決に対する誤解
まず問題解決のための前提となる導入部分から。
「問題解決には時間が必要」
「解決するために費やした時間が長ければ長いほど良い解決策につながる」
そう考えているビジネスパーソンがほとんどだと思います。
私もそう思っていました。
しかしそうではない、と森下さんは断言しています。
誤解しているビジネスパーソンが多いように思いますが、じつは、解決策を考える時間の長さと、解決策の質はまったく比例しません。
(中略)
解決策を考えるステップに費やす時間は、およそ10分。長くても、せいぜい15分程度といったところでしょうか。
集中して取り組めば、解決策の洗い出しには、さほど時間をかける必要はありません。
(p24)
とにかくスピードが勝負なのです。
ぼんやりと1日かけて考えるよりも
その場で10分~15分時間を取って集中して解決策を考えたほうが
圧倒的に良いのだといいます。
これは多くの人が陥っている誤解なのではないでしょうか?
しかし
「10分や15分で出た解決策では浅すぎるのでは?」
「そんな短時間で思いついたような解決策ではうまくいかないのではないか」
とも思えます。
実はここにも落とし穴があるのです。
それは「解決策は100点の内容でなければならない」という先入観です。
もう一つ、解決策に関して多くのビジネスおあ~そんが誤解していることがあります。
それは、解決策は”100点”の内容でなければならないというものです。
ビジネスには、学校のテストのような正解が必ずしもあるわけではありません。
(p25)
「ある程度完璧な100点の解決策でなければ、
提示しても意味がないのではないか?」
と考える人がほとんどです。
かくいう私も「考えが浅い」と言われて何度も突き返された経験から
自分の中で100点と思える内容になるまで
温める傾向にありました。
しかしそうではないのです。
ビジネスに100点満点の正解など存在しません。
あくまでその時点における「ベターな解決策」を見出していくことが求められるのです。
本書ではそのことを「良い解決策」といっています。
では良い解決策とはなんでしょうか?
では、実行に値する「良い解決策」は何かというと、私が考える条件は、2つあります。
1つ目の条件は、スピードです。
(中略)
まずは、スピード重視で解決策を実行し、万が一、解決しないことが明確になった時点で、軌道修正すればよいのです。(中略)早期に修正できさえすれば、私の経験上、手戻りによる時間のロスを気にする必要はほとんどないといってもよいと思います。
2つ目の条件は、解決策の腹落ち感です。(中略)
納得感が持てないと、「なぜ、それをやる必要があるのか?」という疑問が常に自分の頭をよぎることになり、実行力が弱まってしまいます。
(p26~27)
70点でもいいのでまずは実行に移して途中から軌道修正する、
そしてその70点の解決策にいかに納得感を持って取り組むか、
ということが重要になるといいます。
70点でも良い、と言われると解決策を出すことに億劫にならず挑戦してみよう!
という気持ちが自然と湧いてきますよね!
まとめると、、、
問題解決をする大前提として
「スピードが命」
「解決策の内容はまずは70点で良い」
という2点を押さえておいてください!
(1541字/39分21秒)