【仕事と人生を楽しもう】1日3分のライフハック知恵袋

仕事が少しでも楽しくなるコツを残せたらと思いブログを始めました!労働関連の法律、働くこと全般、社労士試験、ライフハックなどについて書いています!

なぜ定時帰りができないのか?2

昨日の続きです。

定時帰りができない要素はほかに何があるのか考えてみました。

 

①「定時帰りを良しとしない社内の雰囲気」

周囲を気にして帰りにくい、というのは往々にしてあると思います。といいますか残業してしまう一番の理由をここにあるという人が多いと思います。実際に私も前職ではこの感覚を味わってきました。

営業職は日々の数字を追いかけています。

ですから1日の目標が達成されていなければ定時上がりが許されない空気でした。

 

もちろん定時で帰るなとは口には出しません。

しかし実際帰ろうとすると、

「本当に帰るのか?まだチームのメンバーは頑張ってるぞ?」というニュアンスが言葉の端々に感じられるのでした。

 

しかしこれは上司に限らず私自身も感じてました。周りのメンバーが頑張ってるのにそれを無視して帰れない、という観念がありました。

 

確かにチームワークという観点で考えれば、

周囲が反対する中1人だけが早く帰ることはチームの結束に悪影響を与える恐れがあるので慎重になった方がいいかもしれません。

 

しかしそれ以上に必要だったと感じるのは

「定時までの限られた時間の中でどうやったら1日の目標を達成できるか?」

を真剣にみんなで考え合うという風土でした。

 

 どこの会社か忘れてしまったのですがホワイト企業アワードで受賞をされたとある会社での取り組みです。その会社は「定時帰り」が絶対のルールになっているそうで、もし時間内に仕事を終えられなかった場合は仕事をその場で中断。次の日にはなぜ時間内に終えられなかったのかを徹底的にチームでPDCAを回す、ということを実践されているそうです。

こういったチームで「限られた時間の中で成果を上げるためにみんなで考えあう」という取り組みが大事だったな~、と今では痛感しています。

 

ここ最近話題になったドラマ「私定時で帰ります」の最終回で印象的な言葉がありました。ハードワークを生きがいとしている主人公の元カレ種田の最後の一言。

 

「定時で帰れる会社があるなんて最初は信じられなかったって。俺もそうだった。でもこの会社にきて分かってきた。決まった時間内で利益を出す方がよっぽど難しくて挑み甲斐があるんじゃないかって。

 

この言葉ものすごく端的ですが大事なことが凝縮されているなと感じました。

今まで定時で帰ったことがなかった種田という人物が働き方を大きく見直した瞬間で個人的には忘れられないシーンとなりました。

 

私はハードワークで働きまくることも大事だと思っています。一度その境地に立たなければ見えてこない景色もあるからです。

 

しかし、それ以上に決められた制約の中で限界に挑戦をしていくこと、すなわち生産性向上に取り組もう、というスタンスが何よりも大事で、結局は一番面白いということです。

この風潮が社内、日本全体に浸透していけば無駄な残業を良しとする悪しき文化も少しづつ薄れていくのではないかと思います。

これからの日本の課題が見えてきたような気がします。

 

 

明日もこの問題について考えていきたいと思います。